【書評】男が働かない、いいじゃないか!

私はいつも男らしくいなければいけないと考えてきました。社会からそのような圧力を与えられて生きてきたからです。
受験勉強・仕事、どの場面でもガッツや困難を乗り越えるたくましさは必要とされますが、社会から押し付けられた”男らしさ”はそれを受け入れがたい自分にとってストレスに感じていました。
この本を読んで、自分が感じていたことは異常じゃないんだと考えられるようになりました。

仕事も家庭も、自分の時間もなんて実際、むり。

男は男らしく一生懸命仕事をして、家庭を持って家族を養ってこそ立派だ。私はそう思っていました。
でも、それって社会から押し付けれられた価値観です。
家庭を持つと男は夫としての役割を求められます。仕事を一生懸命やっているだけではいい夫という評価はもらえない時代です。仕事も家庭も成果を出すには自分の時間を削るしかないように感じていて、仕事と家事に忙殺される人生は正直、嫌なんです。
仕事と家庭を両立している先輩はどうなんでしょうか?
現実的に、両立できないと感じれば、仕事をぼちぼちにするか、家庭をおろそかにするか、自分の時間をなくすかするしかないのです。どれも嫌ならどれか諦めるしかない。諦めがつかないから辛い。なぜ諦めがつかないのかといえば、社会からの圧力があるからなんです。だからそれを無視して、自分が大事だと思う分野だけを守ればいいんです。

男は男らしくあれという”煽り”に流される男性たち

サッカー選手、医者、宇宙飛行士、この辺りが小学生の時に親に喜ばれる夢です。
私は小学校の卒業文集で樹木医になりたいと書いたら、「なんで?サッカー選手とかじゃないの?」と母親に問われ、気まずい思いをしました。その当時はうまく言葉にできなかったのですが、公園とか木が茂っている落ち着いた場所が好きだったからです。
それ以来、夢を書かされる時はサッカー選手と書くようにしていました。
男は小さい時から、大きい夢を抱き、それを”男らしく”たくましく”実現していくことを強要されています。それが社会からの圧力です。

高校・大学受験・就職活動全ての活動の根底にこの大物になれというメッセージが込められています。
女の子は短大で良くても、男の子は短大じゃまずいですよね?
就職の時も女の子は銀行の一般職が好まれて、男は当然総合職で希望する。男が「定時で帰りたいので一般職」なんてありえない。

未来をどのように生きるかについて自分なりに真剣に考え、自分が納得するかどうかを基準として夢を形づくっていくことができれば、「男らしくあれ」という他人からの「煽り」に流されなくなります。ぜひ真面目に自分の夢に向き合ってみてください” (本書P51より)

私は今までの人生の選択において、自分が納得できるかどうかで判断してきたことがすごく少なかったことに気づきました。
つまり、社会全体からの「男らしくあれという『煽り』」に従って人生の駒を進めてきたことになります。
だから私は社会から押し付けれらた「男らしく」あることをやめて自分が納得できるかどうかで自分らしさを再定義していこうと考えました。
あなたが男性なら、なおさら自分に合った生活を送れるように人生を慎重に選び取った方がずっと幸せになれます。


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